オールド・ローズ図鑑
はじめに

花フェスタ記念公園には、155品種のオールドローズ及び105種の原種の薔薇がありますが、
そのうちの100種あまりのお写真がともちゃんから届いてます。
オールドローズ愛好家の皆様からもお写真を頂いています。現在182種。
(2010年5月23日追加)

たくさんあるオールドローズのごく一部ですので、図鑑と呼ぶのには
おこがましいと承知しておりますが、イングリッシュローズ図鑑と並ばせる
都合上、ご了承ください。今後も機会あるごとに増やしていくつもりですし、
皆様のお庭にある我が家のオールドローズのご投稿もお願い申し上げます。


メニュー下の方に私が育てているオールドローズも現在42種ご紹介しています。
(2011年11月更新)

なお説明の参考文献は、
『オールドローズ花図鑑』(野村和子著) 小学館
『NHK趣味の園芸 バラ大百科』

『NHK趣味の園芸1997年5月号』
『NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12ヶ月 オールドローズ(野村和子著)』、
『デビットオースチン バラのハンドブック』、
『バラつくり(野村和子氏監修・永岡書店)』
『暮らしに薔薇を オールドローズ(淡交社)』などです。

オールドローズは、現代薔薇が登場する以前(1900年以前)のバラの系統です。
これらのオールドローズの真髄は、なんといってもその香りでしょう。
そしてその優雅な花姿です!

なお、特に記載が無い写真は岐阜県在住のともちゃんより寄贈されたお写真です。

●代表的なオールドローズの系統。
  1. ガリカ 系大輪の濃いい花色。トゲは少ない。
  2. ダマスク系:花色はピンク系。濃厚な甘い香り。一季咲き。
  3. アルバ系:花色はから淡いピンク。甘い香り
  4. ケンティフォーリア系:キャベツバラとも呼ばれる多弁花。花色はピンクが主体。甘い香り
  5. ポートランド系直立系で四季咲き。香りはダマスク系に似る。
  6. モス系:ガクと子房にコケのような密毛が多数ある。これが粘着性の芳香性オイルを生み出すようになったもの。
  7. ティ系:花色が多種あり、上品でさわやかな香り。
  8. チャイナ系:四季咲き性に優れ、香りも強く、樹形も小型のものが多い。
  9. ブルボン系:ダマスク系とティー系の交配によって出来た系統で四季咲きも多い。
  10. ノアゼット系:モス系とティー系の交配による系統。香りはさわやかなムスク系。(ハイブリット・ムスク系を含む)
  11. ハイブリット・パーペチュアル系:これまでの系統がさらに交雑されて成立した系統で多くは半つる性。四季咲き。


●代表的なオールドローズの咲き方。
      ロゼット咲き   八重咲きのオールドローズの基本の形
      カップ咲き    
外側の花弁が大きくおわん型になり、内側の花弁を包み込む。
      クォーター咲き
 内側の花びらの数が多くて花の中心が4つくらいに分かれる。
      半八重咲き   花弁がそれほど多くないので、わずかに重なり合い、芯のぞかせる。
      平咲き       開ききると、文字通り平ら状になる。八重咲き、半八重咲きにもある。